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音楽ライブラリーとは?

Updated: Oct 14

テレビ番組、広告、映画、ゲームなど向けに音楽を販売・ライセンス提供する会社のことです。

近年、ライセンスはミュージックライブラリや出版社を通して行われることが多く、個人アーティストが自分で契約を管理するのは難しくなっています。

ライブラリに音楽を登録することで、クライアントは安心して使用でき、権利に関する問題が発生した場合もライブラリがサポートしてくれます。つまり、ライブラリに登録することは、ライセンス獲得の近道と言えます。

ミュージックライブラリとの契約には、独占契約(Exclusive)=エクスクルーシブと非独占契約(Non-Exclusive)=ノンエクスクルーシブの2種類があります。通常、契約は1曲ごとに結ばれます。


エクスクルーシブ契約とノンエクスクルーシブ契約の違い エクスクルーシブ契約(Exclusive / Occupancy)

  • 契約を結んだライブラリだけが、その曲をライセンス提供できます。

  • 他のライブラリ、出版社、エージェンシーに販売を依頼することはできません。

  • アーティスト自身が直接クライアントにライセンス提供することもできず、必ずライブラリを通す必要があります。

  • 通常、独占契約はリリース、配信、YouTubeやSNSへの投稿など、アーティスト活動を制限しません。

    • 契約内容はライブラリごとに異なる場合があるため、必ず確認してください。

ノンエクスクルーシブ契約(Non-Exclusive / Non-Occupancy)

  • 曲を複数のライブラリに登録できます。

  • アーティスト自身がクライアントに直接ライセンス提供することも可能です。


なぜエクスクルーシブ契約を選ぶのか

非独占契約は自由度が高く魅力的に見えますが、独占契約の方がライセンスのチャンスが増えることが多いです。その理由は以下の通りです:

  1. ブランケット契約への対応

    • ブランケット契約とは、テレビ局(Netflixなど)が年間固定費を支払い、ライブラリのカタログから必要な曲を自由に使用できる契約です。

    • 非独占曲は他のライブラリでも提供される可能性があるため、ブランケット契約には基本的に独占曲のみが含まれます。

  2. 国際的なサブパブリッシャー契約

    • ライブラリは各国のサブパブリッシャーと提携し、ライセンス機会を広げることがあります。

    • サブパブリッシャーは基本的に独占契約を求めるため、1曲につき1ライブラリのみがその地域で扱える形になります。

  3. 曲の価値を保つ

    • 他のライブラリにない曲は価値が高くなります。

    • 限られた曲数しか提案できない案件では、独占曲が優先的に選ばれます。


地域別の独占契約

例えば日本での活動が順調で、海外展開を目指す場合、地域ごとの独占契約が最も効果的です。これにより、各地域のライブラリやサブパブリッシャーがスムーズにライセンス業務を行えます。


契約期間

  • 標準的な契約期間は3~5年です。

  • NetflixやNBCなどのブランケット契約では、複数年契約が一般的です。


まとめ

ライセンスのチャンスを最大化するためには:

  • 適切な契約タイプを選ぶ

  • 複数の曲を登録する

  • ターゲット市場のニーズを理解する

  • 音質やオリジナリティにこだわる

これにより、より多くのアーティストの楽曲がメディアで使用され、世界中のリスナーに届くようになります。

 
 
 

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